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【財源論】高知市が食べタククーポンをバラ撒いても平気なワケ

2021年12月5日

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食べタククーポンは非常にお得なんですけど、ちょっと心配したのが、こんなにばら撒いて高知市の財政は大丈夫なの??というということです。

だって、高知市の財政状況は悪化しているらしいじゃないですか。

確かに個人的にいいんですよ、ばら撒いてもらっても。私はもらえるお金はもらう主義なので・・。でも、あとで財政破綻でもして増税やら市民サービスの縮小なんてやられたらたまらないので、一応調べることにしたわけです。

今回の記事では、

・高知市が食べタククーポンをばら撒いても平気な理由

・食べタククーポンの財源はどうなっているの?

・食べタククーポン事業の中身って?

ということについて調べました。

 

そもそも高知市の財政状況はヤバい。

食べタククーポンは非常にお得なんですけど、ちょっと心配したのが、こんなにばら撒いて高知市の財政は大丈夫なの??というということです。

だって、高知市の財政状況は悪化しているというニュースを知っていたから。

高知市財政、2027年度までに117億円不足試算 コロナで悪化も

高知市議会3月定例会は18、19日、委員会審査を実施。予算決算常任委員会の総務分科会では、執行部が、起債(借金)の借り換えで公債費を圧縮しても、一般財源は2027年度までに計117億円が不足する、との財政収支見通しを明らかにした。

新型コロナの影響で経済状況が苦しいのは、民間企業だけでなく、役所も一緒ということで、高知市も100億円以上の一般財源が不足するみたいです。

それで、具体的にどんだけヤバいか、高知市のホームページを見てみました。

ずらずらと資料が並んでいますが、とりあえず最新の令和4年度高知市予算編成方針の概要をみてみることにしました。

内容についてざっくりいうと、

・高知市は新型コロナのおかげでイベント等が中止になったからお金が余ったよ。

・新型コロナで税収が下がったけど、その分補填してくれる地方債のおかげで高知市の貯金を取り崩さずに済んだよ。

ということです。

税収減を補填してくれる地方債を「減収補てん債」というようですけど、丹波市の市議会議員のブログにわかりやすい解説があったので参考にしました。

 

それでもっとも読み進めると、そもそも高知市は新型コロナが猛威を振るう以前に、財政状況がひっ迫しやすい状況ということがわかりました。

つまり、

・高知市新庁舎とかハコモノ事業の借金返済がシンドイ

・人件費(会計年度任用職員)が伸びててシンドイ

・扶助費(社会保障の介護や国保とか)が伸びててシンドイ

ということです。

まあ、高知市新庁舎、綺麗ですもんね。総事業費177億円!!

 

借金の返済、人件費、社会保障費は、切ってしまうと、その人の生活に物凄い悪影響が出ちゃうので、簡単にカットできない費用なんすね。ちなみに、こういう費用を義務的経費と呼んでいて、支払先が決まって、高知市の台所事情が決まってしまっていることから、財政が硬直化しているようです。

しかも、高知市の貯金(基金)も下がってきており、予算が不足した時に帳尻を合わせることができなくなる恐れがあるってことで、本当に火の車感が伝わってきますな。

んで、自分たちでは税収を増やす方法も無いから、とりあえず、持っている公有財産を貸し出す不動産賃貸業で日銭を稼いだり、デジタル化をして業務を効率化して節約をしていく、とのこと。

まあ、いずれにしても、結局は高知市でできる選択肢は限られているので、国の予算をしっかりウォッチしていくぜ!ということみたいです。はい。

 

・高知市財政はマジでヤバい。どこも削れないし、税収も増えない。詰むかも?だから、国がお金を配る情報が来たら、高知市は秒でもらいに行くぜ!

 

高知市はカネは無い。でも、食べタククーポンの財源は国が負担

ここまで読んで、ぼんやりと、高知市財政ヤバいんだったら、食べタクなんで配っている場合ちゃうやろ、って思いますよね。噂レベルと思ったら、数字レベルでがっちりと予算がホールドされてしまっている以上、結構ヤバみ。

でも、ご安心ください。結論から言っちゃうと、今回の高知市食べタククーポンですが、財源は全部、国持ちです。国のおごりです。ゴチです。

なので、高知市は今回の食べタククーポンでは、持ち出しが無いため、平気なワケです

第486回高知市議会臨時会提出議案の概要を見てみます。

 

高知市は、新型コロナウイルス感染症対応地方創⽣臨時交付⾦という国の交付金を利用して、食べタククーポンをばら撒いた、というわけです。

内閣官房・内閣府のサイトをみると、これまでも3回に渡ってこの交付金の予算枠を取っており、合計で4.5兆円にものぼります。

このうち、高知市に配分されたのが、59.2億円、他にも繰り越し予算として4.7億円、合計で高知市は、63.9億円も国からゲットしていました。

そして、この63.9億円の交付金のうち、約2.5億円が食べタククーポンの予算になったわけですね。

 

食べタククーポンの事業名は「飲食店・タクシー利用促進事業費」

じゃあ、ここで食べタククーポンの事業の中身に入っていきますが、そもそもですが、食べタククーポンという名称ですが、事業名は「高知市飲食店・タクシー利用促進事業」です。

 

高知市の10月補正予算で成立した事業で、補正額(事業費)は、2億4887万1千円です。事業を実施しているのは、高知市の商工振興課のようです。

3,000円で6,000円分のクーポンが買えるので、3,000円は高知市が負担しています。

60,000枚配布するということは、クーポンの割引補填だけでも、3,000円×60,000枚=1億8千万円の予算が発生しています。

それで、2億4887万1千円-1億8千万円=約6,900万円が委託先の事務費用ということでしょうね。

なお、この食べタククーポン事業自体は、民間企業であるユーエスケーに業務委託しています。

 

高知市飲食店・タクシー利用促進事業委託業務プロポーザル選定委員会の審査結果について

ユーエスケーはテレビ高知系列の広告代理店で、そもそも、同じく高知市商工振興課が主催した高知市Goto商店街キャンペーンの委託先も、ユーエスケーでしたね。

【まとめ】実は役所の予算書はお得情報のヒントがある

このブログは、ポイ活や投資といったお金に関する役立ち情報をお届けするのが目的ですが、今日は切り口を少し変えて、そんなお得なバラマキの出どころについて調べました。

結局、国だろうと、地方自治体だろうと、バラマキの原資は私たちの税金です。(国債でも結局は、将来の国民が負担するもの)

ばら撒きを止めることができないでしょうし、できることは、そんな国家のバラマキを手堅く集めていくことです。

このように割り切ると、実に役所の予算書というのはお得情報のヒントの宝庫だったりします。今後も経済対策の名のもとに、政治がばら撒きを行うでしょう。来年は参議院議員選挙ですしね。

ばら撒きは、PayPayのような大企業だけでなく、政府や地方自治体、はたまた金持ちの思いつきだったりします。

いかにして、ばら撒き情報を素早くゲットして、換金するかが、情報社会で富を得る一つの方法ですね。

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