iDeCoの口座を、高知県民に身近な銀行である「高知銀行」で開設したいという人も多いのではないでしょうか?
今回は、高知銀行でiDeCo口座を開いたときの手数料や商品ラインナップ、メリットとデメリットを解説したいと思います。
iDeCoって何?という方は、以下の解説記事をご覧ください。
【イデコ】iDeCoとは?メリット・デメリットを解説!高知県民こそ入るべき「ほったらかし」節税もできる年金がスゴい!
iDeCo(イデコ)をご存じでしょうか?名前だけは聞いたことあるけど、まだやっていない人は多いのではないでしょうか。 iDeCoについて興味があるけど、まだ始めていない方は多いと思います ...
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高知銀行のiDeCoの概要
高知銀行はiDeCoを申し込みが可能ですが、高知銀行が独自にiDeCoのサービスを行っているのではなく、iDeCoの「受付」業務のみです。
実態としては、損保ジャパンDC証券と大和証券の2社が行っているiDeCoのサービスを行っており、高知銀行でiDeCoを申し込んだ場合は、このうち1社を選ぶことになります。
金融機関 | 損保ジャパンDC証券 |
サービス名 | ハッピーエイジング401Kプラン |
サービス紹介サイトURL | https://www.kochi-bank.co.jp/prepare/ideco/sompo-japan-dc.html |
取扱本数 | 36本 |
口座管理手数料(金融機関) | 302円/月 |
問い合わせ先(コールセンター) | 0120-500-970 |
金融機関 | 大和証券 |
サービス名 | ダイワのiDeCo |
サービス紹介サイトURL | https://www.kochi-bank.co.jp/prepare/ideco/dc-daiwa-ideco.html |
取扱本数 | 22本 |
口座管理手数料(金融機関) | 0円/月 |
問い合わせ先(コールセンター) | 0120-396-401 |
高知銀行のiDeCoの手数料は?
高知銀行のiDeCoは前述のとおり、2社が行っており、選択した1社の手数料が適用されます。
iDeCoの手数料は、初期費用として2,829円、毎月の基本料として171円かかりますが、これらはどの金融機関を選んでも同じです。
なので、手数料を比較するならば、金融機関の運営管理手数料に注目しましょう。
では、高知銀行が受付をしている2社の運営管理手数料をみてみましょう。
金融機関名 | 運営管理手数料 |
損保ジャパンDC証券 | 302円/月 |
大和証券 | 0円/月 |
損保ジャパンを選択すると、毎月302円が発生しますが、大和証券では無料ということになりますので、年間になおすと約3600円円の差がでてきます。
このようにみると、費用面だけで比較すると大和証券の方が手数料分、おトクということになりますね。
高知銀行のiDeCoの商品ラインナップは?
高知銀行の扱っているiDeCoの商品ラインナップは、損保ジャパンと大和証券で異なるので、それぞれ一覧にしました。
損保ジャパンDC証券
投資対象 | 商品名 | 信託報酬(2022年11月現在) |
バランス型 | ハッピーエイジング20 | 1.617% |
バランス型 | ハッピーエイジング30 | 1.485% |
バランス型 | ハッピーエイジング40 | 1.32% |
バランス型 | ハッピーエイジング50 | 1.133% |
バランス型 | ハッピーエイジング60 | 0.946% |
バランス型 | 野村DC運用戦略ファンド 愛称:ネクスト10 | 0.88% |
バランス型 | 投資のソムリエ<DC年金>リスク抑制型 | 0.647% |
バランス型 | 投資のソムリエ(TGY2035) | 0.823% |
バランス型 | 投資のソムリエ(TGY2040) | 0.823% |
バランス型 | 投資のソムリエ(TGY2045) | 0.823% |
バランス型 | 投資のソムリエ(TGY2050) | 0.823% |
バランス型 | 投資のソムリエ(TGY2055) | 0.823% |
バランス型 | 投資のソムリエ(TGY2060) | 0.823% |
バランス型 | 投資のソムリエ(TGY2065) | 0.823% |
国内株式型 | インデックスファンドTOPIX(日本株式)愛称:DC TOPIX | 0.62% |
国内株式型 | たわらノーロード 日経225 | 0.187% |
国内株式型 | DIAM日本株式オープン〈DC年金〉 愛称:技あり一本〈DC年金〉 | 1.703% |
国内株式型 | 損保ジャパン・グリーン・オープン 愛称:ぶなの森 | 1.65% |
国内株式型 | 世の中を良くする企業ファンド(野村日本株ESG投資) | 1.584% |
国内株式型 | MHAM 日本成長株ファンド<DC年金> | 1.714% |
外国株式型 | たわらノーロード NYダウ | 0.247% |
外国株式型 | DC外国株式インデックス・オープン | 0.88% |
外国株式型 | インデックスファンド海外新興国 (エマージング)株式 | 0.340% |
外国株式型 | ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし) | 0.7608% |
外国株式型 | 大和住銀 DC外国株式ファンド | 2.002% |
外国株式型 | Oneグローバル中小型長期成長株ファンド<DC年金> | 1.349% |
外国株式型 | 朝日Nvestグローバルバリュー株オープン 愛称:Avest-E | 1.98% |
外国株式型 | ひふみ年金 | 0.836% |
国内債券型 | インデックスファンド日本債券 愛称:DCインデックス日本債券 | 0.132% |
国内債券型 | 野村日本債券ファンド(確定拠出年金向け) | 0.605% |
国内債券型 | DCダイワ物価連動国債ファンド | 0.44% |
外国債券型 | ダイワ投信倶楽部外国債券インデックス | 0.715% |
外国債券型 | インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券 | 0.340% |
国内REIT | 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) | 1.045% |
海外REIT | DCダイワ・グローバルREIT インデックスファンド | 0.341% |
大和証券
投資対象 | 商品名 | 信託報酬(2022年11月現在) |
バランス型 | DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/安定コース) | 0.99% |
バランス型 | DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/6分散コース) | 1.155% |
バランス型 | DCダイワ・ワールドアセット(六つの羽/成長コース) | 1.32% |
国内株式 | DCダイワ日本株式インデックス | 0.275% |
国内株式 | ダイワつみたてインデックス日本株式 | 0.154% |
国内債券 | DCダイワ日本債券インデックス | 0.275% |
国内債券 | ダイワつみたてインデックス日本債券 | 0.132% |
国内REIT | DC・ダイワJ-REITオープン | 0.605% |
海外株式 | DCダイワ外国株式インデックス | 0.275% |
海外株式 | ダイワつみたてインデックス外国株式 | 0.154% |
海外債券 | DCダイワ外国債券インデックス | 0.253% |
海外債券 | ダイワつみたてインデックス外国債券 | 0.154% |
海外REIT | DCダイワ・グローバルREITインデックスファンド | 0.341% |
国内株式 | フィデリティ・日本成長株・ファンド | 1.683% |
国内外株式 | ひふみ年金 | 0.836% |
海外株式 | 大和住銀DC外国株式ファンド | 2.002% |
海外株式 | ダイワ米国厳選株ファンドーイーグルアイーBコース(為替ヘッジなし) | 0.949% |
海外株式 | UBS中国株式ファンド | 1.849% |
海外株式 | ブラックロック・インド株ファンド | 1.784% |
海外株式 | ダイワ・ロシア株ファンド | 0.681% |
海外株式 | ダイワ・ブラジル株式ファンド | 1.848% |
定期預金 | あおぞらDC定期(1年) |
高知銀行のiDeCoのメリットは?
高知銀行のiDeCoのメリットは、
・地元の金融機関なので、気軽に申込と相談ができる。
・iDeCoのプランを「損保ジャパン」と「大和証券」の2社から選べる。
・大和証券を選べば「無条件」で運営管理手数料が無料
となっています。
高知銀行なので、高知県内の至る所に支店があるので、相談しやすいというのは地元の金融機関のメリットですね。
そして、大和証券のプランを選べば、iDeCoの管理運営手数料を無料になるというのは最大のメリットです。
【参考】四国銀行でiDeCoを申し込む場合の手数料や商品ラインナップ等を解説
【四銀のiDeCo】四銀みずほプランの手数料や商品ラインナップは?メリットとデメリットも解説
高知県でもiDeCoを始めてみようかなーという人が、少しずつですが増えています。 iDeCoの口座を、高知県民に最も身近な銀行である「四国銀行」で開設したいという人も多いのではないでしょうか? そこで ...
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高知銀行のiDeCoのデメリットは?
高知銀行のiDeCoのデメリットは
・iDeCoを「損保ジャパン」で選択すると毎月の手数料が高い。(月額302円)
・信託報酬がコストが業界最安の「eMAXIS Slim」シリーズが買えない
基本的にiDeCoは長期投資なので、iDeCoを管理する「金融機関」選びと、運用する「投資信託」選びのポイントはコストで比較することが重要です。
数百円、数パーセントのコストは、運用リターンを引き下げる要因となりますので、長期的にみると明らかにマイナスです。
コスト面で考えると、高知銀行は毎月の管理運営手数料がかからない大和証券を選択したら問題ないのですが、損保ジャパンを選択してしまうと、毎月の手数料が発生してしまうというデメリットがあります。
このため、高知銀行でiDeCoを始めるときは、コストがかからない大和証券を選ぶ方が得策です。
また、投資信託についても、業界最安で人気のある投資信託シリーズである「eMAXIS Slim」シリーズを購入できないのもデメリットです。
https://emaxis.jp/lp/slim/pr1/
iDeCoで「eMAXIS Slim」シリーズを買える金融機関は、高知県内にはありません。
iDeCoで「eMAXIS Slim」シリーズを買いたいと思えば、ネット証券を利用する方が簡単ですし、コスト面でも最安です。
おすすめは私も使っているSBI証券や楽天証券が良いでしょう。
【まとめ】高知銀行でiDeCoを始めるのは悪くない・・けど
今回は高知銀行でiDeCoを始める場合の手数料や商品ラインナップ、メリットとデメリットを解説しました。
高知銀行はあくまでも受付業務であって、実態は損保ジャパンと大和証券のいずれかを選んでiDeCoを始めることになりますが、手数料無料の大和証券を選べるのは大きいメリットです。
大和証券で始めた場合、信託報酬が比較的安い「DCダイワ外国株式インデックス」を購入できるというメリットがありますので、個人的には悪くないと思っています。
また、店舗に行けば対面でiDeCoについて説明を受けられるのも良いですね。
一方で、ネット証券大手で取り扱っている「eMAXIS Slim」シリーズをiDeCoで買えないのは、ちょっと残念です。
とはいえ、地元の金融機関で高知銀行を普段から使っているという場合は、高知銀行でiDeCoを申し込むことは、個人的には良いと思います。