高知県に住んでいると意識しないのですが、実は高知県には上場している企業が存在していることはご存じでしょうか?
高知県というと、貧乏な県…というイメージですが、天下の東証1部に上場している会社があるというのは、正直意外でした(失礼)
そこで、今回は高知県に本社がある上場企業についてまとめました。
高知県の上場企業はたったの6社
高知県の上場企業数は、たったの6社です。具体的には以下の6社です。
・四国銀行
・高知銀行
・技研製作所
・ミロク
・ニッポン高度紙工業
・兼松エンジニアリング
たった6社と思いましたが、高知県にしては案外多いとも思ったりしました。
だって、高知県って、人口も減るわ、税収は減るわ、経済も落ち込むわの斜陽な県ですから・・。
でも、6社も上場しているというのは、素直にすごいなあと思った次第です。
では、具体的に、各上場企業をみてみましょう。
高知県の上場企業一覧
四国銀行
高知県を代表する地方銀行である四国銀行です。
高知県民のほとんどが口座を持っているといっても過言ではない、高知県の第一地銀です。
今はどうか知りませんが、トムとジェリーを公式キャラクターとして使っていたイメージ。
島崎和香子さんがイメージキャラクターを務めており、毎年開催される高知県のよさこい祭りでは、必ずゲスト出演しているイメージ。
つまり、四国銀行といえば、「トムとジェリー」と「島崎和香子」ということですね。
そんな四国銀行の配当利回りは、3.72%です。
四国銀行の定期預金が0.001%ですので、それと比較すると実に3000倍以上ということで非常に高利率ともいえます。(もちろん、金利が異常に低金利なわけですが・・)
しかし、四国銀行の魅力は、実は株主優待にあります!
100株保有していても、500円のクオカードがもらえますが、1000株保有で3000円相当の高知特産品が手に入るのです!
高知のTHE名産品といえる「カツオのたたき」はもちろん、日本酒やアイスクリームももらえるというのは魅力的ですね。
現在の株価は800円程度ですので、80万円分買えば手に入りますが、3000円の株主優待のために80万円を四国銀行に投資するのかといえば、、、まあ、ね。
また、四国銀行といえば、フォーシーカードなるクレジットカードを展開していますが、個人的にはおすすめしません。マジで。
高知銀行
四国銀行と並んで、高知県を代表する金融機関は高知銀行です。
四国銀行が「四銀」と呼ばれるのに対して、高知銀行は「高銀」と呼ばれます。
過去に公的資金を投入されて、経営がやばいときもありましたが、現在は配当金を出せるほどに立ち直った印象。
高知銀行の配当利回りは、3.18%とまずまず。一方で、株主優待はありません・・・。
特に目立った印象がないのですが、株価は四国銀行が800円程度なのに対して、高知銀行は780円程度と、そんなに差がないという点は、どっちの高知県の地方銀行は株価が冴えないということの現れでしょうかね。
技研製作所
さっきまでは、地方銀行でしたが、ここから高知県では珍しいものづくり系のメーカー企業です。
そうです、高知県では知らない人はいない、泣く子も黙る「技研」です。
イメージでは、オーテピアの駐車場のイメージですが、油圧によって地盤に深く杭を打ち込む「圧入工法」の技術が凄いみたいで、国内外ではトップレベルを誇る企業です。
ダム工事や大規模土木など、幅広く活用されている技術であり、自己資本比率も75%と非常に健全な企業といえます。
配当利回りは、1.74%と少し見劣りするものの、株価は4,000円以上であり、高知県の上場企業ではトップの株価です。
個人的には、技術力があり今後も需要がありそうなので、投資してみたい企業ですね。
ミロク
ミロクというと、猟銃メーカーと考えるのは高知県民だけでしょうか。そのほかには、レクサスのハンドルを作っているメーカーというイメージ。
ミロクの配当利回りは、2.48%と、そこそこであり、自己資本比率も約80%という高水準であり、サービス産業が大半の高知県経済において、メーカー系が上場している高知県って特殊ですな。
あとは、ミロクの株価がほとんど横ばいなので、値動きが少ないのも安定投資をしたい人には向いているのではないでしょうか。
ニッポン高度紙工業
アルミ電解コンデンサー用セパレータは世界シェア6割という、実はすごい企業。でも、アルミ電解コンデンサー用セパレータというものが何かわからない・・・。
でも、世界シェア6割というのは凄い。それ以上はわからない・・・。
配当利回りは、1.09%と、ぶっちゃけ微妙。株主優待ももちろん無し。
一方で株価は、しばらく1000円台だったのが、3倍まで急騰して、今はじりじり下げている感じ。安定投資をしたい人には、ちょっとリスキーかなと。
兼松エンジニアリング
兼松エンジニアリングも高知県では、有名どころで、兼松に就職したら「親孝行したねー」といわれる会社。
実際のところ、兼松エンジニアリングといえば、汲み取りのバキュームカーのメーカーというイメージ。そのほかにも吸引作業者を多く製造しているモノづくりの会社。
配当利回りは、2.92%と、まずまずの株価ですが、自社株買いをしているようで、株価はじわじわ上がっている。ひょっとして穴場企業ではないかと思ったり。
高知県の上場企業は技術力が凄い
今回紹介した高知県の上場企業は、四国銀行と高知銀行を除いて、すべてメーカーで、技術力に定評がある会社ばかりです。
配当金も3%近い企業もあるので、高知県を応援するという意味でも、純粋に投資で配当金狙いでも良いのではないでしょうか。
それに、すべてが国内外のマーケットで商売をしている企業ですので、仮に高知県の経済が衰退しても問題ないと思います。
一方で、四国銀行や高知銀行といった高知県経済に依存している上場企業は、今後どうなるか正直不安ですね、